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2009年01月30日

授業を成功させる10のポイント

大学の英語科教育法の最終レポートを機会に、まとめてみました。
1.教師の情熱、熱意
教育は人間相手の営みであり、単調な作業ではない。それぞれ意思を持った人間を動かすには、相手をやる気にさせる人間力や熱意が必要である。また、日々の雑務をこなしつつ授業の準備をしたり、常に生きた素材を取り入れたり、自らの能力を高めたりしていくためには、情熱なしには続かない。

2.楽しい授業
教師自身が楽しんでいないと、生徒は楽しめない。楽しいと思い、興味を持ったときに初めていろいろな知識が身につく。学ぶことを楽しいと感じられれば、生徒の学習意欲も湧いてきて、自ら学習を進められるし、そういった姿勢が一生の力となる。退屈、単調な授業では生徒も苦痛なので、本題と雑談のメリハリをつけ、生徒が関心を持てる素材を使い、ユーモアのある対応をしたい。また、英語が使えることによって世界がどのように広がるのか、ということも伝えたい。

3.生徒をよく見ること
教師がどんなにいい授業をしているつもりでも、生徒には伝わっていない場合もある。授業中に生徒の反応をよく観察していると、生徒の理解度や集中度がわかる。そのときの生徒の状態に合わせて、臨機応変に授業を変えていく必要もある。また、教師が生徒をよく観察し、生徒の立場をよく考えているのだ、という姿勢が、生徒より積極的な授業参加につながる。

4.授業計画
限られた時間で効果的な授業をするためには、最終的な指導目標を見据え、授業計画(年間、学期、各時限)をしっかりと練り、教材を選定する必要がある。場当たり的な授業の繰り返しでは、バランスの欠けた授業になったり、結局ほとんど残らなくなってしまう。複数年度にわたる系統的なカリキュラムを常に念頭に置きながら、その中での毎回の授業の位置づけを意識する必要がある。

5.授業目的の明示
授業計画の中での各時限の位置づけをはっきりさせたら、それを生徒にも明確に伝え、生徒自身がその時間に何を学ぶべきなのかを意識することが大切である。たくさんの情報の中で、何が一番大切なのか、その時間に何を学んだのか、理解できなかったのはどこかを、生徒自身が判断することが最終的に求められる。

6.生徒に自信を持たせること
教師の指導は、ミスの指摘やテストによる点数評価になりがちだが、できたことを褒めたり、良くなった点を生徒に伝えて、生徒が自分の英語力の伸びを実感し、自信を持つことが大切である。生徒はできるようになりたい、という気持ちがあるので、その気持ちが行動と結果につながる指導が必要である。

7.周到な準備
授業をするためには、教える内容の10倍の知識が必要と言われる。実際の準備も、授業時間の3倍は時間をかけ、教材研究や時間配分などをしっかり考えておく。周到な準備があって初めて、自信をもって臨めるし、授業中の予期せぬ事態にも対応ができる。

8.教師自身の言語能力
生徒は教師から教わることをまず最初に覚えるので、間違ったことを教えないようにまず、教師自身の英語力を高める必要がある。教える内容も常に変化してきており、教師自身が若いときに習った表現は、古くなっていたり、学ぶ必要性が低まっている場合もある。また、言語能力は使っていないと衰えてくるため、英語も日本語も常に言葉のセンスを磨くべく、新しくて良質な言葉を使うように心がけたい。

9.英語を英語のまま理解させること
従来型の英語教育で最も問題だったのは、訳読の偏重である。最終目標を翻訳・通訳とし、すべて訳すことにより理解の確認をしてきたために、英語→日本語→理解という思考回路ができてしまう。こうすると、訳せないとわからなくなってしまったり、理解するのに時間がかかったり、理解への過程で曲解や誤解を生むことがあった。より実用的な英語力をつけるためには、英語→理解という思考回路となるように、英語で指示を出す、実物やビジュアル教材を使う、翻訳を求めず読み聞きするなど、日本語化に頼らない授業をするべきである。翻訳には日本語能力も高める必要があり、国語科との連携や、読書の推進などにより、思考力を養う必要がある。

10.繰り返すこと
言語能力は知識量よりも運用力が大切なので、スムーズに言葉が使えるまで、読んだり書いたりして、何度も繰り返す必要がある。単調な繰り返しにならないように、工夫することも大切である。また、教師は自分でわかっていることを、一度言えば伝えたつもりになりがちだが、本当に大切なことは、くどいほど繰り返してもよい。ただし、ダラダラ長く話すよりも、短く覚えやすいフレーズで繰り返した方がよい。


posted by 浅井 晴美 at 12:40|ed | 教える
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