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2009年05月24日

石井桃子さんのこと

石井桃子さんは、日本の児童文学の世界を切り開いた第一人者です。彼女が子どもの本と深く関わることになった原点は、1933年のクリスマスイブに、犬養毅家で出会った"The House at Pooh Corner"でした。感銘を受けた石井さんは、犬養家の子供たちと病床にあった親友のために少しずつ訳していきました。 こうして出版されたのが『クマのプーさん』と『プー横丁にたった家』で、これらが彼女の初の翻訳書となりました。

「本は一生の友だち」
本は友だち。一生の友だち。
子ども時代に友だちになる本。
そして大人になって友だちになる本。
本の友だちは一生その人と共にある。
こうして生涯話しあえる本と出会えた人は
仕あわせである。
(2007年2月8日)


石井桃子さんの手がけた本を、私も子どものときに読みました。
『いやいやえん』『こねこのぴっち』『ピーターラビット』『うさこちゃん(ブルーナ)』『くいしんぼうのはなこさん』
大人になってから出会った本も、石井さんの翻訳書がたくさんあります。『クマのプーさん』『ドリトル先生』『ちいさいおうち』『100まんびきのねこ』『100まいのドレス』

本の楽しい世界をすべての子どもに通ってきてほしい、と願い、新しい時代を担う子どもたちに読んでほしい本を、海外の名作から探し出し、小さい読者の心に届く日本語に訳せる最適な翻訳者を見つけるために奔走した石井さん。岩波少年文庫はそこから始まりました。収入を得るためとか、出版社のためとかではなく、目の前に楽しみに待っている読者のために本を書いていった彼女の姿勢に憧れます。

「子どもたちよ」
子ども時代をしっかりとたのしんでください。
おとなになってから
老人になってから
あなたを支えてくれるのは
子ども時代の「あなた」です。
(2001年7月18日)

「絵本は、おとなが子どものために創りだした、最もいいもの、だいじなものの一つということができないだろうか。絵本は子どもの年齢や興味にしたがって、その子にわかる、またはその子の興味を引く絵で話しかけ、絵で知らせ、絵で考えさせることができる。しかも、絵本は美しい形と、美しいひびきを、一丸としてそのなかにもつことができる。」


1958年、自宅の一室を開放して、かつら文庫を開設。子供たちに読み聞かせを続けました。彼女は英語の本を日本語に翻訳してくれただけでなく、子供たちの心を大人にも分かるように説明できる人でした。だからこそ、子供の心に響く絵本を作り続けられたのでしょう。

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石井桃子 - Wikipedia
光吉夏弥 - Wikipedia


posted by 浅井 晴美 at 23:14|ed | Books
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