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2005年03月20日

多動症の子供

落ち着きがない、忘れ物が多い、注目をひきたがる、こういう子供は多動症なのかもしれません。多動症は単なる性格ではなく、医学的にも認知された症状です。さまざまな学習障害(LD:Learning Disabilities)を併発することが多く、情緒も未熟で不安定なため、興奮しやすく、対人関係のトラブルが多くなりがちです。

注意欠陥/多動性障害
(AD/HD:Attention Deficit/ Hyperactivity Disorder)

<主な症状>
不注意:集中力が持続しない、宿題や課題を嫌いやり遂げることができない、大事なものをよく忘れたりなくしたりする、不注意な過ちをおかす、など
多動性:落ち着きがない、じっと座っていられない、目まぐるしく動き回る、しゃべりすぎる、など
衝動性:質問が終わらないうちに答えてしまう、順番を待つことが苦手、他人にちょっかいを出す、など

詳しくは、DSM-W(アメリカ精神医学会の診断基準第4版)に診断基準が記載されています。

<教師のすべきこと>
・問題行動の機能や意味を理解する。
・背景を理解する。
・子供のこれまでの育ちの経過を知り、現在の状態を把握する。

<本人への接し方>
・しっかりスキンシップをとる。
・感情的にならず、安定した気持ちで接する。
・きつく叱責し続けて、自尊心、自己肯定感を傷つけないようにする。悪いことをしたときは「すぐ・その場で・穏やかな声で・短く・諭すように」注意する。
・子供の努力や成長をほめ、能力や長所を評価し、自信を持たせる。
・基本的なルールを繰り返し教え、守らせる。
・課題を精選し、同時にたくさんの指示を出さない。

<クラス運営>
・その子だけを特別扱いするのではなく、他の子供にもきちんと目を向ける。
・トラブルが起こったときは、じっくりと話し合いをさせる。
・お互いのいいところ、悪いところを認め合うことを教える。

<保護者との連携>
・話し合いのはじめにまず協力関係、信頼関係を作る。
・子供の長所や好ましい性格も伝える。
・非難するような姿勢ではなく、具体的な問題を事実として正確に伝える。
・専門機関での診断や相談を受けていない場合,相談してみることを勧める。「ADHDの疑いがある」などと親の不安をかき立てる言葉ではなく、「今後の指導の参考にしたいので・・・」と相談を勧めてみる。医学的な確認が必要な場合もある。

<大人のAD/HD>
成長に伴い症状は改善するようですが、大人になってもまだ苦しんでいる人たちはいます。AD/HD者の職業コンサルタントの専門家レビン氏によると、AD/HD者には変化に富み、自主的にでき、ある程度プレッシャーのかかる職業が向くとそうです。もちろん本人が好きな分野の仕事に就くことは、継続するための最大のポイントです。セールスマン・企画・体育のインストラクター・ドライバー等。そしてベンチャービジネス・芸術家等自由業でも成功する可能性は高いのです。起業家のほとんどがAD/HDを持つか、またはその傾向のある人だと言っている専門家もいます。

<参考ページ>
ADHD児の理解と学級経営
仙台市教育センターでの研究会のまとめ。教育者の立場から役に立つ情報がまとまっていてとても参考になります。

Ganbaru Web
自閉症、多動症候群と診断された亮くんのご両親が作成されたページ。多動症の要因、診断基準、子供とのかかわり方、Q&Aがわかりやすくまとまっています。

えじそんくらぶ
AD/HDを持つ人々、その家族、教師、専門家の方々の支援、連携を強化するために設立されたNPO法人。全国的なネットワークになっているようです。

ADHDのADHDによるADHDのためのホームページ
大人になってADHDを自覚し、克服しようとがんばっているさっちんさんのページ。マイナスのエネルギーをプラスに転換したい、という気持ちに共感します。

ADHDへの理解と対応
社団法人発達教会のページ。ADHDの子供の自己修正する力を育てる、判断基準を育てるなど、細かく具体的な対処について詳しく書いてあります。


posted by 浅井 晴美 at 13:42|ed | 教える
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