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2005年04月06日

語彙と知識を増やす

より正確で安定した訳出をするためには、語彙という筋力をつけると同時に、それを支える背景知識をしっかりと骨太にすることが大切です。

通訳をしているときに集中しなければいけないのは、話のメッセージです。単語一つ一つを思い出して考えている時間はありません。その間に話が500mくらい先まで行ってしまって、もうどうにも追いつけなくなってしまいます。また、通訳者が30秒も黙って考え込んでいたら、聞き手がイライラ&不安になってしまいます。放送通訳者の新崎隆子さんは「ことばを単に知っているというのではなく、口のなかでころがしておくことが必要」とおっしゃっています。


テーマ別勉強法
知識を深めるためには、今週はSARSでとテーマを決めて、1日1つの記事を読むのもよいでしょう。同じテーマであれば、出てくる表現も繰り返しなので、2回目からは早くて楽になってきます。そして単語帳を書き足していくと関連表現がまとめて身につきます。これを続けることで、知識が積みあがっていくのが実感できるでしょう。


ボキャビル
新しい言葉は五感をフル活用して覚えましょう。目で見て、声に出して、その声を耳で聞いて、さらに手を動かして何度も書けば完璧です。知的に記憶しようとするよりも、体で覚えた方が使える言葉になります。文章であれば、多少オーバーなくらいに気持ちを込めて、語り手や筆者になりきって音読すると、生きた言葉として記憶に残ります。

その他の覚え方のコツは、
・紙の辞書を丹念に読んで、言葉のなりたち、広がりから、コアの意味を覚える
・分野ごとにまとめて覚える
・接頭辞、接尾辞を覚える
・同意語のニュアンスの違いを比べながら覚える
・コロケーション(動詞と名詞・副詞・前置詞の組み合わせ)で覚える


単語リスト
通訳で使う単語リストは、いわゆる受験英語の単語帳とは違い、英訳を知っていても、コンマ2秒以内に訳が出てきそうにない単語や表現、キーワードとなる重要単語をリストアップするようにします。また、品詞の違い、英語としての使いやすさも考えてリストをつくるとよいでしょう。こうしてボキャビル+言葉の意味や用法を調べる過程で背景知識も増やすことができます。

ジャパン・アルマナック(朝日新聞社)は日本の経済、政治、軍事、消費生活などが、項目ごとに日英併記されているので有用です。


クイックリスポンス
新しく覚えた単語やフレーズを、日本語から英語、英語から日本語に即時変換するトレーニングです。反射神経を鍛え、自分の言葉、使える言葉となっているかを確かめるのが目的です。耳から(目から)の刺激で、口がさっと動くように練習しましょう。


posted by 浅井 晴美 at 01:03|ed | 通訳・翻訳
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