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2005年04月06日

リテンションとノートテイキング

通訳者は、話し手の話を訳出するまで、内容を記憶する必要があります。短期記憶力を強化すると同時に、それを補完するノートをうまくとれるようになると、訳出の完成度が高まります。

ラギング
単語やフレーズを聞いて、すぐリピートするのではなく、2つずらしでリピートしていきます。常に3つの単語が頭の中に置かれています。できるようになったら、3つずらしにしてみたり、文章にしてみたりすると、さらに負荷が高まります。シャドーイングでも、あえて間を長めにとってからスタートするのもよいトレーニングです。


ノート・テイキング
ノートはあくまでも記憶を助けるものであって、きれいなノートをとること自体を目的にしてはいけません。聞こえてくる音を書き留めるのではなく、理解した重要なポイント、キーワードや数字、固有名詞を残すようにするのがコツです。意味が理解できないままに残ったメモは、話の内容が思い出せないため意味がありません。最初は、ノートなしで訳す練習から始めるのも良いかもしれません。

情報をたくさん書き残す必要はありません。聞きながら納得できたところは、メモがなくても思い出せるものです。速記ができて、話し手が非常にゆっくり話してくれて、言葉をほとんど書き取ることができいたとしても、そのようなノートは通訳する上では逆に非常に使いにくいものになるでしょう。例えば、スピーチの一言一句が書かれた原稿があったとして、そこには、重要な概念も重要でない細部も、同じ字で印刷されています。原稿を読みながら、再度意味を理解して、やっと訳し始めるのでは間に合わないのです。

・ノートは縦に書くようにすると使いやすいと思います。私は、A4の紙なら半分か3つに縦に折って使っています。
・日本語、英語、記号、絵などから、いちばん素早く書けて思い出しやすいものを書き残すとよいでしょう。
・主語は左の方、動詞は真ん中あたり、その他は右の方と、ポジショニングを決めるやり方もあります。
・聞き取れなかったところも、スペース、しるしを残しておきます。
・意味のかたまりが終わったら線を引くと話の展開がわかりやすいでしょう。


posted by 浅井 晴美 at 01:45|ed | 通訳・翻訳
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